AD/HDの取り扱い説明書



この取扱説明書は 自らもAD/HDと診断された 

画家・加東和(かとう なごむ)さんが 

ご自身の実体験を元に 書き綴られたものです



加東さんの描かれた 美しい挿絵とともに お楽しみになってください

                                         管理人 Miki333


         

その1 ・    はじめに
その2 ・    キッカケ
その3 ・    就学前エピソード
その4 ・    長所と短所は表裏一体
その5 ・    イメージと行動 肯定文の会話 
その6 ・    イメージ脳の思考回路
その7 ・    衝動の向こう側にある 真実
その8 ・    感情とコミニケーション
その9 ・    頭の中の仕組み
その10 ・   障碍は才能
その11 ・   ライブペインティング
その12 ・   芸術の効能
その13 ・   作品の説明
その14 ・   自国の文化や歴史を肯定する
その15 ・   自分の名前に誇りを持つ 
その16 ・   仮面の告白
その17 ・   自分の弱さを認める
その18 ・   のぞみの園



   
〜その1〜 はじめに
  
   



生きる喜びを 伝える女神


不安を抱いている あなたのために

生きる喜びを 伝える女神を お描きしました






皆さんは

AD/HD「注意欠陥多動性障害」

という言葉を 聞いた事が ありますか?





北京のオリンピックの 水泳競技で

8個の金メダルを獲得した

アメリカの マイケル・フェルプス選手は

AD/HD「注意欠陥多動性障害」を克服して

金メダルを 獲得したそうです




実は私も

AD/HD「注意欠陥多動性障害」と

数年前に診断されました





そして

そのようなお子さんを お持ちの親御さんたちが

色々と不安や悩みを

お持ちであるということを お聞きして




そのような方々に 少しでも安心して頂くために

AD/HD「注意欠陥多動性障害」の立場から

どのように 対応したらよいのかを

自分の具体的な体験を語り

お伝えしたいと思います

まず私がAD/HD「注意欠陥多動性障害」と

診断されたのは4年前のことです

専門のクリニックに通院し 脳波の測定と

知能テストの結果により診断が下されました


まずは脳波の測定結果です

心身ともにリラックスした常態で

安静時に出ているはずのα(アルファー)波が測定されず

活動状態を示す脳波が測定されました


そして知能テストでは

IQの高さを測定すると共に能力のバラツキを計測します

一番高い能力と 一番低い能力の差が

30以内ですとAD/HDの疑いはまずありません

40以上だと傾向が強くなり

50以上はAD/HDと診断するようです

ちなみに私は60でした(笑)

一番低いのが100 一番高いのが160で

いわゆるIQは121でした



IQが121という数値は かなり高いのですが

私の場合はバラツキが激しいので

AD/HDと診断されたわけです


そしてバラツキが激しいことで

どのような事が起こるかというと


自分自身に対する評価というのは

能力の高い部分の視点から

能力の低い部分を観察して価する傾向にあるので

バラツキのある能力を持つ人は

自分自身に対する評価が低くなり

必要以上に自分自身を責めるような常態に陥り

自信を失って軽い鬱のような常態になって行きます


これこそが 私が一番苦しんだ

AD/HDの2次障碍と呼ばれるものの

代表的な症例の一つでした


それがきっかけとなって大人向けの

AD/HDのクリニックの門を叩いたのです


〜その2〜 キッカケ

     

地に足のついた 豊穣の女神


地に足つける 豊穣の女神です

グランディングする時のイメージとして活用してください!




〜その3〜 就学前エピソード

      

変容する女神


変容する 女神の姿です


本質は変わらず

形を変えていくことが

安定ということを

表現している

作品だと思います


AD/HD「注意欠陥多動性障害」と

診断されたお子さんを お持ちの親御さんが

周りの人から言われてとても辛い言葉のひとつは

「親のしつけが できていないから 

子供がじっとしていない」という言葉でしょう


しかしながら 親がきちんと しつけをしても

じっとしていられないのが

AD/HD「注意欠陥多動性障害」の子供なのです


私もずいぶんと親から怒られましたが

とんでも無い事を しつこくやり続けました


小学校へ上がる前に やらかした出来事を列記しますね




友達の家に遊びに行ったときの事です

そこの家には池があり金魚や鯉を飼っていました

「ぼくがお魚を採ってあげるね!」と 言って

私は服を着たまま池に飛び込みました

とても寒い冬のことで 周りは大騒ぎになりました



夏の暑い夜のことです

扇風機の前で回るプロペラに声を当て

自分の声がプロペラに反響し震えて聴こえるのが楽しくて

「あ〜あ〜」と声を出して遊んでいますと

親から「扇風機に手を入れると大変なことになるから

絶対にやっちゃいけないよ!」と 注意をされました

私は「大変なこと」とは どんなことなのか

確かめたくて 確かめたくて どうしようもなくなり

回転するプロペラに 左手の人差し指を突っ込みました

本当に「大変なこと」になりました

自分の身体で痛みをもって そのことを学びました

指は血だらけになり とても痛くて大泣きしました

今でも傷跡は残っています



幼稚園からの帰り道

近所のバス停まで 友達や先生と一緒に帰って来て

バスを一番で降り 家に帰るために 道路を横断しました

遠くからこちらに近付いてくる車は見えましたが

大丈夫だろうと判断し道路に飛び出したのですが

思いのほか その車の速度は早く

気付いたときには 空に放り出されていました


大した怪我もなく

2日くらい安静にしているだけで済んでしまいましたが



父方の祖父が心配して お見舞いに来てくれたとき

柔らかな優しい口調で「おまえ もう危ない事は するな」

と 言う言葉を かけてくれた時には

さすがに子供ながらにも ジンと来ました 深く心に響きました



そして最後のエピソ−ドです

これは我ながら ぞっとする話です

それは幼稚園にも 通う前の頃のこと


家で子猫を飼っていたのですが

その猫をコンクリ−トの床に叩きつけて殺してしまいました(汗)

今にして思えば 自分でもなぜそんな事を したのかわかりませんし

大変にぞっとする話です


親や周りの人は凄くビックリして不安になったと思います

さらに・・・その頃 私が欲しがる おもちゃは 

ピストルと刀のおもちゃ ばかりだったので

この先この子は どんな人生を歩むのか あらぬ想像をして

不安になったことは 間違いないでしょう・・・・


しかし私はその後 そんな不安をよそに 年を経るにつれ

危ないことを しなくなっていきました

それはどうしてなのか?



長所と短所は 表裏一体

視点を変えると 長所は短所に

短所は長所となる場合がよくあります


AD/HDの子供の特徴の一つ 

「じっとしていられない」というのは

彼らが何かをやりたくて体験したくて

ワクワクしていると捉えることもできるのです


とても好奇心に溢れ とても行動的な子供たちなのです


そして彼らは 実際に体験することで 

学んでいくという傾向があるのです


「痛い!」ということを 実際に体験を通して学ぶのです

「嬉しい!」ということ 「悲しい」ということ

そんな事を「色々な体験を通して学んでいきたい!」

と宣言した子供たちなんです


ですから 親は とてもハラハラ ドキドキしますけど

子供に体験をさせてあげる ゆとりを持ってあげて下さい


たとえば「痛い!」を体験させるとき

爪楊枝の先かなんかを 指で触らせてあげるとか


(決して私がやったように 動いている扇風機の

プロペラに指を突っ込むことは あまりお薦めしません)


実際に 身体を使って 体験したことは

とても大きく 貴重な財産に なることでしょう





そして もう一つ

低い能力と 高い能力が 両方備わっているのが

AD/HDの大きな特徴ですから 低い能力を持つ反面

何か突出した能力を持っている可能性は高いわけです


足が速い!音感がよい!絵が上手い!

踊りが上手!などなど・・・何でもいいのです


親が優れた点を見つけ

そして誉めてあげると自信につながります


私の場合でも いたずらをして叱られる合間に

親から「アンタは絵が上手いねぇ!」とか

「色の使い方がきれいだねぇ!」などと誉められ

得意な気持ちになって のびのびと絵を描いて

それが高じて今の仕事をしているようなものですし



暗闇を怖がって びくびくして泣いているときに 

母親から 「まったく この子は怖がりで 

しょうがないねぇ!」と言われ

ますます自分で情け無い 気持ちになっているとき

普段はむっつり している父親が

「怖がるって事は 頭がいい証拠だ!

想像力があるから 色々な考えが浮かんでくるんだ!」

と 助け舟を出されたことを

40年以上経った今でも鮮明に思い出すことができます


回数は少なくとも 誉められた経験は自信へと繋ります


その言葉の お陰で学校時代に勉強に苦労した覚えはありません

(忘れているだけかもしれませんが・・・あはははっ!)


ともかく AD/HDの お子さんをお持ちの 

お父さん、お母さん

悪いことをした時に叱ることは 当然ですが

お子さんには 必ず何か優れた能力が あるので

誉めることも 忘れないでください お願いします!



〜その4〜 長所と短所は表裏一体


      

信頼の眼差し


信頼の眼差しで

我々人類を

見守る女神です

〜その5〜 イメージと行動 肯定文の会話




天を指す 大地の女神


この作品は

しっかりと地に足をつけ 天を指す女神です


こうありたいもんですね!

あははははははっ!


私の場合、何かを言われると

頭の中に 言われた言葉のイメージが 視覚化されます


AD/HD「注意欠陥多動性障害」の傾向として

視覚で思考する人が多いそうなので 

これがそうなのかもしれません


こういう傾向に ある人に 言葉をかける場合は

否定形の文章よりも 肯定形の文章が 効果的です


同じ状態を 指示する言葉

「廊下では走らない!」という言葉と

「廊下ではゆっくり歩きましょう!」という言葉は

同じ状態を示していますが


その言葉を聞いて 私の頭に浮かんでくるのは 

正反対のイメージのものです




「廊下では走らない!」



この言葉を聞くと

まず 誰かが思いっきり廊下を走ってくる 絵が浮かび

その上に大きな ×印をつけた 絵が浮かびます




「廊下ではゆっくり歩きましょう!」




こちらの言葉から 浮かぶイメージは

誰かがゆっくり 廊下を歩いている イメージです



絵で考える人の頭の中では 言葉を聞くと 

瞬時に その言葉を 頭の中で絵に翻訳してしまいます


そして一般的な人の脳の中でも

視覚を司る領域は非常に多くあり

視覚が人の行動に 大きな影響を及ぼすことが知られています


AD/HD「注意欠陥多動性障害」の傾向のある人は

さらにその作用が強くなります


まだまだ この世に 生まれて間もない子供の場合


頭の中にイメージが浮かぶと

よいとか悪いとか判断をする以前に

浮かんだイメージに同調するように

衝動的に行動してしてしまうのです


ですから そういうお子さんに 指示を出す場合は

肯定文で指示を出したほうが とても効果的です


また少々 余談になりますが

どなたでも日常生活を営む上でも

肯定文で会話をすると より明るい気分で 過ごせるようです



「勉強で苦労した覚えはない」と 書いてしまいましたが

苦労したことを いくつか思い出しました その一つが漢字です


まず漢字の勉強というのは

何度も何度も繰り返して書かなければ 覚えられません

しかし AD/HD「注意欠陥多動性障害」の傾向が強いと

このような単調な作業は 集中力が続きません

すぐに飽きます とても面倒くさくて とても嫌いでした


そしてさらに 「書き順」というモノが感覚的に 納得できませんでした


何でも絵にして 考えてしまうクセが あるので

「字」も「絵」として 捕らえてしまうので

「この形を描くのなら 一番先はここから 描くのが当たり前だろう!」

などと自分の感覚と 正しい書き順の 違いに納得がいかず

今でもめちゃくちゃな書き順で 字を書いています

そして 今でも 字を書くのは とても下手です


しかしそういう 私のところに

「仕事として字を書いてください」と 依頼が来るのは

なかなか 世の中というのは 楽しいところです




(このポスターの文字は 私が描きました)


それで 漢字の話の続きですが


漢字のテストでは ほぼ9割がた合っていても

はねるところを はねなかったり

はねてはいけないところで はねてみたり

そんなところで 0点を頂いたことが 何度もありますし

テストに名前を描き忘れ 100点が0点に なったこともあります


そういうところで 悔しい思いを しながら

少しづつ 注意力を増し 鍛えられていったわけです


もしあなたのお子さんが そんな理由で 0点を取ってきたら

「ばかだねぇ〜〜!」と、笑い飛ばしてあげるのも

一つの手かもしれません


本人は相当 凹んでいますので

明るく接することが 効果的だと思います


そして それから静かな 口調で

「次から気をつけてね!」と 励ましてあげてください! 



〜その6〜 イメージ脳の思考回路



祈りを捧げる 大地の女神


この作品は

しっかりと地に足をつけ

そっと見守る 大地の女神です


あははははははっ!


〜その7〜 衝動の向こう側にある 真実




真実を 観る姿勢


この作品は

しっかりと 目を開け

真実を見極める 女神の姿です


あははははははっ!



小学校時代の 喧嘩の話です


それは小学校低学年の

運動会で徒競争の出番を待っている時の事


クラスのS君という子と

ふざけているうちに 口げんかになり

結局私が先に手を出し 彼の腹を蹴ってしまい

彼は腹が痛いと うずくまり 保健室へ運ばれ

結局徒競争を 走れなくなってしまった


幸いにも 大したことには ならなかったが

運動会が終わって クラスの帰りの会のとき

当然のように クラスのみんなの前で

酷く先生に怒られた 当たり前の話だ

先生は 「S君のご家族の方も

徒競走を楽しみにしていたのに

なんとことをしたの!」

その通りだと思う

自分でも 大変に申し訳無い事をしたなと

子供心にも感じ 冷や汗が出た

「なんであんなことをしたの?」 

私はそのとき 何も言えなくて 下を向いていた

多分泣いてしまったのだと思う


いつも落ち着きがなく 忘れ物の多い 私とは違い

Sくんは クラスの優等生で

担任の先生も

「みんなもSくんを お手本にしましよう!」

というくらいに

先生からの 信頼の厚い生徒だった


しかしながら 今思い返せば

そのようなことに いたったきっかけは

当日の口喧嘩だけではなく 他にもあったのだ


運動会のかなり前に

S君の家に遊びに行ったときのこと

彼の家の近くにある お菓子屋さんに

お菓子を買いに 行こうということになり

出かけていった


そのお店は おばあさんが独りで営んでいる

小さなお菓子屋さんだった


何を買おうかなぁと 考えながら ふとS君を見ると

彼は小さなガムを 黙ってポケットに入れた

S君がガムを盗った!

S君が万引きをしているのだ

私はビックリして 彼を見つめていた

彼も私の視線に気づき 音を発せずに

「盗れ!盗れ!」と 私に命令をした

いくら担任の先生が 見習えといっても

万引きは真似ができなかったので 

結局やらなかった


店を出た後 S君は

「何で盗らなかったの?」と私に 尋ねたが

私はそれには答えず

「家に帰るから!」と言って

その場を飛び出した


そのことは 誰にも言わなかったが

S君とはそれ以来 疎遠になった


私にはクラスの優等生である

S君が万引きするなんて 信じられなかったし

赦せなかった


そういうS君を 見習いましょうと言った先生も

何だかなぁ・・・と 思うようになった


今でも いかにも正義の味方という人に

疑いの眼差しを 向けてしまうのは

このことが理由かも知れない


それで今日の話は

AD/HD「注意欠陥多動性障害」といえども

常に衝動的に 行動するのではなく

それなりに理由が あるということを

お伝えしたくて書きました




感情とコミュニュケーションに関してのお話ですが


いつもに比べて 少し抽象的になり

読みにくいかもしれませんが お付き合いください



小学校の高学年あたりになった頃

よく友達から 「あんまり感情的になるなよ!」

などと言われましたが


私の場合 感情というものを 味わう暇も無いくらい

次から次へと 外的な要因に関して 

反応して 行動しているわけで


極端な話

それが 嬉しいのか 悲しいのか

楽しいのか 悔しいのか

自分でも訳がわからないまま

ギャ〜と叫んだり ガガァ−といきり立ったり

ドスンと落ち込んだり 反応をしているだけです


ただ そういう状態は 他の人から見ると

「感情的」に見えるのでしょう


本人の 正直な感覚としては

頭の中が あまりに忙しい 状態になっているので

感情を 感じている ゆとりなんぞは ありませんので

「感情的になっている」 と 指摘されると

とても嫌な気持ちでした


感情的ではなく 衝動的なのです



そしてさらに 自分の感情を 自覚できないということは


他の人がどのような 感情を抱いているのかを

感じることも できません


このことは コミュニュケーションに

不具合を 生じさせることに なります


というのは 人と話す場合

相手の方が どのように感じているのか?

感じられないわけですから

状況から 相手の方が どのように感じているのか

推測するしか 術はありません


人と話していて 

上手く自分の 想いが伝わらなかったり

相手の気持ちが わからなかったりする事は

とても辛かったです


自分自身の問題としても

感情と向き合うことが できずにいたので


悲しみや 苦しみに対して 鈍感になり

喜びや 楽しいという 感情にも鈍感になり

生きる気力も 損なわれてしまいました


病院に行ってみようと 思い立ったときは

まさにそんな状態でした


AD/HDと診断されてから

色々な方々の おかげで

感情というものは 湧いてきては消える

移ろいやすいものだと知りました


そして まず自分が 

どんな感情を 感じているのかを 認識することが

はじめの一歩だと 自覚することも できました


自分の感情を 観察する といった感覚でしょうか


観察することで

自分自身を冷静に 見ることができ

また自分の感情を 味わうこともできます

そしてそのことを 人に伝えることで

人とコミュニケ−ションが 築くことができることを

この年になって やっとわかったのです


今現在も 試行錯誤を 繰り返している 段階です


そして 今日書いた 

感情とコミュニュケーションの問題が

AD/HDの当事者としての

私が一番辛かった 問題であり

これからの課題でも あります


私と同じような傾向を持つ

お子さんを育てている 親御さんたち

もし あなたのお子さんが 

感情的になっているように 見受けられたら

叱り付けるより 抱きしめてあげて

穏やかな口調で

「今どんな気持ちがするの?」

と尋ねてあげるのが よいかもしれません

彼らが感情を 体験するために

そして

それはきっと

彼らのこれからの人生の

宝物になると思います



〜その8〜 感情とコミニケーション




自分自身を 抱きしめる女神


この作品は

しっかりと 自分自身を抱きしめる 女神の姿です


あははははははっ!


〜その9〜 頭の中の仕組み



空を見上げる 豊穣の女神


この作品は空を見上げる 女神の姿です

女神さまだって

たまには呆けて みたいのです


あははははははっ!


集中力が続かない ということに関してですが


私の中学の頃の数学のテストは

問題用紙が2枚ありました

1枚が計算問題 もう1枚は応用問題


それで

AD/HD「注意欠陥多動性障害」

である私の場合は

応用問題の方がミスが少なく

計算問題はボロボロと間違た


応用問題は満点でも 計算問題をミスして

100点を取れたことは なかったと思います


計算問題のプリントは

数字と記号しか 書いていないので

退屈で集中力が 続かないのが原因です


これは周りの人から見ると不思議な現象のようで

簡単なことができないのに

なぜ難しいことができるのか?

と不思議な顔をされました


今でこそ 注意力が持続しない

AD/HD「注意欠陥多動性障害」

ということで説明ができますが


その当時は そのような概念は無いので

「落ち着きがないからだ!」

「簡単だと思って バカにしてかかるからだ!」

などと 注意されました


別にバカにしているわけでも

不真面目になっているわけではないので

とても複雑な気持ちになりました


基礎が理解できないと 応用が利かない

基礎をきちんと 勉強をしなさいと 

周りの大人たちは言いましたが


基礎は理解できているのに

それを証明出来ない もどかしさが ありました


そして一時期は 「基礎」という言葉に

嫌悪さえ覚えたこともありました(笑)


AD/HD「注意欠陥多動性障害」の

お子様をお持ちの親御さん!

人によって 頭の中の仕組みは かなり違うものです

少々人と違っても 

そんなに心配は いらないと思いますよ


信頼してあげれば

足りない部分を補うような能力が

どんどん発達してくるのが

人間の脳だと思います



一番はじめにも お話させていただきました

このことを書こうと思った きっかけは

北京オリンピックで

マイケル・フェルプス選手が

AD/HD「注意欠陥多動性障害」を

克服して金メダルを 

8個獲得したという ニュースでした


そして 実は

AD/HD「注意欠陥多動性障害」 当事者として

「克服」という言葉には違和感が ありました


そのことを お伝えしたいと思います


というのは

AD/HD「注意欠陥多動性障害」というのは

障碍であると同時に 才能であると

自覚しているからです


マイケル・フェルプス選手にしても

障碍があったからこそ

その能力か開花する きっかけとなり

競技への とてつもない集中力は

AD/HD「注意欠陥多動性障害」の

特質であると思っているからです


AD/HD「注意欠陥多動性障害」の

場合は注意力が続かない 

という欠点がありますが


一点に意識が集中した場合

その力は 尋常ではありません


オリンピックで

フェルプス選手の競技を ご覧になった方は

ご承知のことと思います


また手前味噌に なりますが

私の場合も 

自分自身の ライブパフォーマンスで

絵を描いている動画を見ると 

まるで 早回しをしているように

恐ろしく手が早く動いています

(もしよろしければ こちらの動画を見てください)




このように

AD/HD「注意欠陥多動性障害」という症状は

マイナス面と プラス面を

両方はらんだ 特質を持っています

このことを 忘れずに

お子さんに接して あげてください


人の能力というものは

パ−ツとして独立して 作動するのでしょうか?


何か足らないところが あった場合

それを補うように 別の部位が 動くように

総体として 機能するものだと 思います


お子さんに対して

「できないこと」

ばかりに意識を 向けるのではなく

「できること」にも

意識を向けるように 接してあげてください


そのような周りの 接し方で

徐々に 眠っている才能は 開花していくのです


そして

AD/HD「注意欠陥多動性障害」

ということには関係なく

人の能力は

まだまだ眠っている 部分が多いと聞きます


これからの時代は

その能力が 目を覚まし 花を開かせていく

そんな時代に なっていく事でしょう!


〜その10〜 障碍は才能



花の中から 生まれ出る

光の女神



AD/HD「注意欠陥多動性障害」

ということには関係なく

人の能力は まだまだ眠っている部分が多いと聞きます


これからの時代は

その能力が 目を覚まし 花を開かせていく

そんな時代に なっていく事でしょう!


ということで



花開く女神を 描きました!

あははははははっ!
その11 ライブ ペインティング




遥かなる想いは

海を渡っていくだろう



この作品は

空と海の間から 湧き上がるエネルギー

タイトルは

「遥かなる想い」です

大手町サンケイプラザで開催された

〜未来を見据えた、志のある経営者の
ビジネスカンファレンス〜


G.B.O.C.
■主催: NPO 法人 キャリア戦略研究機構
■企画: 運営: 株式会社ジェイブレイン

というイベントに参加してきました

イベントのブ−スで

自分自身の新しい活動のPRと

講演ステージで 絵を描く ライブパフォーマンスの

ご依頼を受け参加しました


今回のイベントは

企業の経営者や経営幹部を

対象にいろいろなゲスト方の講演と

世界各国の 在日大使館との

交流スペースを設置した

ビジネスマンのための イベントでした


このような イベントに参加される方々は

熱い想いを持ち

チャレンジしている方々が 大変多く


今回もまた 自分のブ−ス内で

いろいろな方々と 交流ができ

大変嬉しく思いました


また

もう一つの お仕事の ライブパフォ−マンスでも

大変に貴重な体験を させて頂くことになりました


私はライブパフォーマンスで 絵を描く場合

通常 何を描くのかは 前もって決めておりません

今回も同様でした


その会場に 流れてい空気を感じ

そこにある何かを ご覧頂いている方々に

目に見えるように 描いていきます


今回のイベントで感じた空気は

とても穏やかな 静かな力強さを感じました


今までも 数多くのビジネス関連のイベントで

絵を描く機会が ありましたが

昨日感じたようなエネルギーは

初めてのものでした


何か時代の変化の流れを 感じていました


そして 数々の講演が終了し 私の出番となりました

ステージに昇り

会場に集まったみなさんの

発してるエネルギーを感じ

想い浮かんだイメージを描き始めました!





完成した絵はこちらです

大勢の方が記念撮影をしていました


今回のパフォーマンスの所要時間は5分でした

本当は時間を もっと頂くことも出来たのですが

「敢えて5分間で描きます!」と

私の方からご提案いたしました


何故って・・・ 

熱い思いのチャレンジャーの方々が 集まるイベントですので

私もチャレンジしたい!と 思ったわけです(笑)



会場の雰囲気を感じ

頭の中に浮かんできたイメージは

太陽 富士山 鶴 雲 そして波 でした

今までの ライブパフォーマンスでは

描いたことのない絵です


5分という時間で 描けるかどうか

とても不安でしたが

これは描くしかないでしょう!

私もチャレンジャーだぁ〜〜〜!笑



ところで

皆様に お伝えしていたように

私は無駄にフル回転している(笑)

AD/HDです


日常生活を営む場合は

知らず知らずの内に制御をかけておりますが


絵を描くときは 制御を外し

脳の回転をMaxの状態にしていきます



頭の中に浮かんだイメージ そのものに意識を一体化させ

手は物すごい勢いで 動いていきます



それと裏腹に 気持ちは非常に落ち着いて

穏やかな気分になれます


日常生活の「自分」という意識は

小さくなっていきます




ある種の「癒しの効果」が あるのかもしれません


絵画教室に 参加いただいた方々からも

「絵を描くのは ヒーリングみたいだ!」

と感想をいただきます


かつてソクラテスは

日常の憂さを晴らし

再び大いなる魂と

繋がるためにこそ

芸術は存在する


という言葉を 残しましたが

それが実感できます


今回のイベントでも 改めて実感しました

ありがとうございます!


もし機会がありましたら

私の絵画教室に参加してみて下さい

あなたも この感覚を 体験できるかもしれません



その12 芸術の効能




湧き上がる 青い波



この作品は

「光に向って」

というタイトルの作品です!



その13 作品の説明



幾千の言葉より 一枚の絵


この作品は

「生命の種子」

というタイトルの作品です

小さな一粒の種に秘められた

多くの可能性を描いて観ました



ライブパフォマ−ンスで描いた作品の

ご説明をさせて頂きたいと思います





まずは色のお話から・・・・・

作品の上部に描かれた太陽は赤

これは「情熱」の色です

そして下の部分に描いた

波の濃い青は「意志」を表しています

山頂の雪

太陽を目指す鶴
(写真では見えにくいかもしれません)

そして余白部分の白は「清らかさ」

山すそに描いた雲や波頭の

金色は「高貴な光」を意味しています


そしてこれらは あくまでも

描いた私の色に関する認識です

(個々の色についての意味合いは
いろいろな説があります)



そして次は

描いた題材の意味について・・・

「赤い太陽」「2羽の鶴」「富士山」は

日本のシンボルです

そして波は

周りをぐるりと海に囲まれている

海洋国家としての日本を表現しています

そして上に突きあがる波は

意志の強さも表現しています


またこの作品だけでは ないのですが

私が大切に感じる「余白の美」は

日本の美意識の特徴ですし

白で表現した部分は

「清らかさ」を大切にする

日本人の意識を表しています

さらに金色の雲は

黄金の国ジパングであり

日本の精神的な 豊かさのイメージです


まだまだ この作品にこめられたメッセージは

たくさんありますが


一枚の絵には

たくさんの メッセージや想いなどを

表現することが できることを

お伝えできたでしょうか?





「真の国際人とは

自国の文化・歴史を語れる人のこと」と

日本史のカリスマ講師 
竹内睦泰さん

ご自身の講演会で よくおっしゃいます


海外に行って自国の文化や歴史を語れなければ

それは自己紹介が できない人である


このことは 今年のはじめに

テキサスのサン・アントニオに 行ったときに

私自身が体験し 実感した事でもあります
  ↓
詳しい日記はこちら
 



自分が どこの 何者であるのか

何をしに来たのか明確に説明が できた方が

交流はスムーズになります


さらに自己紹介とは 情報を提供する場であって

相手にガツンと衝撃を喰らわす場所でもない


(このような勘違いをしていたのは
私だけかも知れませんが・・汗)



話が少しそれてしまいましたが


ともかく

自国の文化を肯定的に語ることで

肯定的な関係を築く可能性が高くなる

ということを





この作品を描くことで

会場の参加者の

みなさんに

お伝えしたかったのです

あははははっ!




その14 自国の文化や歴史を肯定する



溢れ出る 生命の光


この作品は

「あふれる光」

というタイトルの作品です

あなたという存在から

生命の光が あふれ出ているということを

思い出してください



その15 自分の名前に誇りをもつ



日に出の方角を

東という文字で表す


この作品は

「日の出」

というタイトルの作品です

海から昇る 朝日です

新たな気分で

今日1日をお過ごしください



加東和というのは本名ですか?と

よく質問をされます

この名前は 本名ではありません

絵を描く仕事の名前です

(ちなみに本名はアルファベッチ・ベクンバと言います
嘘だけど・・・・笑)


この名前は とても気にいっているのですが


和を

和と

表記を間違えられることが 度々あります


百貨店などで 作品展の告知を 

新聞の折込チラシに 掲載して頂いても

名前が間違って表記されて

とてもがっかりすることが何度かありました


またPCで検索を かけても

字を間違って入力されて

私のブログやホームペ−ジに 辿りつけなかった

というお話も よく聞きます


こういう現象の原因は

私の中に あるのかもしれません


外に起こる現象は

自分の内的要因が

引き起こしている訳ですから


自分の中で 加東和という名前に

明確な意識を 持っていないことが

原因かもしれません


そこで

漢和辞典を引っ張り出して

東という漢字の 意味を改めて 調べてみました


一番に書いてあったのが

「日の出る方向」!

まさに私のコンセプト Rising Sunの方向です


東という文字は

木の間から 朝日が昇ってくる様子を表した

象形文字ですね





絵で表現するとこうなります


という事で 改めて申し上げます

カトウのトウは という文字です

日の出の方向を意味します


自分の名前に 誇りを持って

創作活動を 続けていきます


突然ですが・・・仮面の告白です(笑)


外で嫌なことが あったりすると

家に戻って家族の前で落ち込んでみせます


「どうしたの?何かあったの?」

などと優しい言葉を かけてもらいたいからです


最初のうちは そうすることによって

優しい言葉を かけてくれて

私も満足していたのですが


私の場合は とても貪欲なので

もっともっともっともっとと 

要求がエスカレ−トして行って

家族の方が うんざりして

段々相手を してくれなくなりました

(自業自得ですね)


そうなると 私の方も 面白くないので

落ち込んだフリから 

今度は一転して 大声で喚きチラシ

相手を物凄い勢いで罵倒し

家の中が 大騒ぎになります

(ご近所の皆さん ご迷惑をおかけしています)


一方 外の世界では 私の場合 

何が何でも 「いい人」を演じていたいので

穏やかな人物を演じているわけです


「いい人」の仮面を被っていたいのです


上記のように 喚き散らしている最中に

「外のみなさんに 接しているように

なぜ家族の前で できないの?」と


一番言われたくない事を 言われると

ますます私の怒りは 増大していきます


騒ぎが最高潮になるころ


頭の中を 「こんな騒ぎを

起こして何をやっているのか?」

そんな言葉がふとよぎります


自分で騒ぎの きっかけを作り大きくしたことも

薄々は分かっているのですが


こういう争いの場になると

とにかく 負けるのは嫌なので

何が何でも 相手が悪いと

無茶苦茶な論理でも 押し通すわけです


自分から 吹っかけておいて

収集をつけることを放棄して

逃げ出したく なってしまいます


「ゴメンナサイ!」の一言が

どうしても言えなくなってしまいます(泣)


その16 仮面の告白



美しい星の上で

生かされている


この作品は

「碧い水の星」

というタイトルの作品です

私たちは 地球という母胎にいる

胎児のようなもの なのかもしれません


先ほど犬と散歩しながら

足の裏から 地球の大きなエネルギーを

感じて来ました

本日もありがとうございます!




その17 自分の弱さを認める



遺伝子は

進化の萌芽をも伝える


この作品は

「遺伝子」

というタイトルの作品です

遺伝子は 遺伝的形質を伝えるだけのモノではなく

進化の萌芽も 伝える役目が あるのかもしれません


本日もありがとうございます!



このようなことを

結婚してから ず〜〜〜〜ぅっと繰り返してきた

とても しつこい性格の私です


それで あるとき気がつきました

これは 亡くなった父親が

家の中でやってきたことに そっくりだということに


そして外面がよいところも・・・・・・・


おおっ!そうだったのか!

歴史は繰り返す!これは遺伝だ!

遺伝子のなせる業だ!!!

あははははっは


そうかそうか それならしょうがない

それなら諦めるしか ないよね


あはははははっ

めでたし めでたし


というような話で 終わってはいけないのです(笑)


私が家族に しつこく優しい言葉を 強制するのも


外に出て いい人の仮面を被るのも


理由は 一緒なのです

私は人の気持ちが わからないので

相手が自分のことを どう思っているのかを

感じることができなくて とても不安になってしまうのです


そして この不安こそが

そのような行動を とってしまう原因です


さらに厳密言えば 不安という感情は

自分にとって都合の悪いものなので

(だってカッコ悪いでしょう?)

自分が不安だっていうことは 認めたくないので

こんなものは 要らない 嘘だ

ということにしておきたかったのです

それで いい人の仮面を被ることにしたわけです


感情というもは

コントロールするものでなく ただ感じるものです


現れては 流れて消えていきます


どんな感情にせよ それを否定すると

固体化して徐々に心の流れをせき止めて

いつの間にか 流れ自体が滞ってしまい

いろいろと あちこちに 支障が出てきます


そして 内なる不安は 

外に投影して解消することは できません


なぜって 否定され固定化した

内なる不安の感情が 外に反映し

いろんな現象を 引き起こしているのですから

自分の中に原因があるのです

それが存在する限り

手を変え品を変え 

同じような 現象を引き寄せて来るのです


それを解消する 方法は唯一つ

とっても嫌だけど

自分の心の中にある 

不安感を認め 感じることだけです

そうすることで

いつの間にか 消えていくのですから


というわけで

自分の弱さを認めます(笑)




国立のぞみの園での

絵画教室の活動日で

群馬の高崎に行ってきました






絵描く上では

障害者も健常者も なんら変わりはありません

むしろ色彩の感覚や表現力は

優れたものが あるのかもしれません





一応講師ということで 御世話になっていますけれど

教えていただいているのは 私のほうかも知れません




のぞみの園は

全国から知的障害を持つ方々が集まって暮す施設です

絵画クラブは

月に一度のペースで活動をしています


最近参加してくれた Aさんは

絵を描いているときは ニコニコしています

まるで天使みたいです

けれども 寮では 機嫌が悪くなると

悪魔みたいになることも あるそうです(笑)

私は絵を描いている Aさんしか知らないので

信じられませんが・・・(笑)








クラブの方々が描いた作品です





















                                             




      
                                  

 
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